芙蓉オートリース株式会社
Top事例・実績「2030年までにEV車100台導入」に向けたEV充電インフラ導入もリースでワンストップ! EVハイヤーの効率的な運行が企業価値向上にも貢献
「2030年までにEV車100台導入」に向けたEV充電インフラ導入もリースでワンストップ! EVハイヤーの効率的な運行が企業価値向上にも貢献

「2030年までにEV車100台導入」に向けたEV充電インフラ導入もリースでワンストップ! EVハイヤーの効率的な運行が企業価値向上にも貢献

株式会社日の丸リムジン様

株式会社日の丸リムジン様

事業戦略本部 本部長 望月幸太様

不動産関連事業部 部長 木下貴洋様

業種:道路旅客運送業
導入サービス:EVワンストップサービス
導入目的・効果:EV化、脱炭素、コスト最適化、業務効率化

東京23区を中心にハイヤー事業、車両管理請負事業、タクシー事業を展開する日の丸リムジン様。2014年には日本で初めて北米大手EVメーカー製EVをハイヤー用車両として導入し、脱炭素時代のハイヤーサービスを実現されました。「2030年までにEV車100台導入」を目標に掲げる同社では、EVはもちろん、EV充電器についても芙蓉オートリースのリースを活用いただいています。今回は、EV充電器のリース導入に至った背景や現在の状況、今後の展望について、同社事業戦略本部本部長の望月幸太様と不動産関連事業部部長の木下貴洋様に伺いました。

EVハイヤー安定運行のため、EV充電器のリース導入を決定

日の丸リムジン様の事業概要や力を入れている取り組みについて教えてください。

( 望月様 )

当社は主に東京23区内にて、高級車両を用いたハイヤーサービスやタクシーサービスを展開しています。また、外国人VIPなどが来日された際の空港・ホテル間の送迎サービスなどにも対応しています。

当社が最も大事にしているキーワードは「課題解決」です。事業拠点である東京は世界有数の近代都市としてビジネスと生活と文化が息づいている反面、少子高齢化や地球温暖化、国際化など多くの課題も有しています。当社ではそうした課題解決に向け、持続可能性の高いサービスの実現に取り組んでいます。

例えば、国際化という課題に対しては、1980年代から英語を話せる乗務員の育成に力を入れ、インバウンドビジネスの強化を図ってきました。東京都地域通訳案内士の資格保有者も多く在籍しています。その結果、外資系日本企業の役員のみならず、サミットのような国際イベントにおいても多くの信頼を得ることにつながっています。

また、最近ではタクシー配車サービスを展開する事業者との協業によるオンライン配車予約システムを導入し、利用者の利便性向上や運行効率の向上にも取り組んでいます。

その他、地域住民や自治体との連携強化による地域発展への貢献にも力を入れています。事例の1つとして、2024年8月から箱根で行なわれているAIを活用した相乗り移動サービスの実証実験に当社グループ会社が参画しています。車両1台当たりの乗車率を向上させることで、箱根町内を走行する車両台数を減らし、混雑緩和やCO₂排出量の削減を図ることを目的とした取り組みです。

株式会社日の丸リムジン 事業戦略本部 本部長 望月幸太様 画像
株式会社日の丸リムジン 事業戦略本部 本部長 望月幸太様

EVに関する取り組みについても教えていただけますか?

( 望月様 )

ハイヤー・タクシー業界においては、特にEVの航続可能距離がネックとなり、EV化がなかなか進んでいない状況でした。また、ハイヤーとして利用できるEVのラインアップが非常に少ない点もネックとなっていました。そのような中、当社では、会長と社長がアメリカで北米大手EVメーカー製のEVに試乗し、「この車であれば、航続可能距離に関してもラクジュアリーさに関しても、ハイヤーとして申し分ない」と確信を得たことをきっかけに、2014年、同社製EVをハイヤー用車両として5台導入し、運行を開始しました。

EVによるハイヤーサービスについては、現在オンライン配車予約システムを導入していますが、2021年12月に同システムの導入に向けた実証を行なった際、通常の車両よりもEVを指定する利用者が多いということが分かりました。環境問題に積極的な外資系企業やインバウンドによる訪日外国人がメインでしたが、EVによるハイヤーサービスを優先的に選ぶ利用者が一定数いらっしゃることを再認識した出来事でした。

これらを背景に、当社では「2030年までにEV車100台導入」を目標に設定し、現在、EV導入に向けた取り組みを積極的に進めているところです。導入車種についても、北米大手EVメーカー製EVを中心に、欧州大手自動車メーカー製EVなどハイヤー用EVのラインアップ拡充に取り組んでいます。

また、2021年からは、EVによるハイヤーサービスをご利用いただいた料金の一部を公益財団法人に寄付する活動も行なっています。同公益財団法人に所属するこどもたちとともに植樹活動を行なうなどの取り組みを通じ、企業活動と自然環境の調和を目指しています。

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EV充電器のリースを検討することになったきっかけは何だったのでしょうか。

( 望月様 )

EV導入当初は、主にディーラーなどで充電器を借りて充電し、運行していました。EVの導入台数が少なかったこともあり、何とかやり繰りできていましたが、いざEVの台数を増やそうとしたときに、EV充電器などのインフラ設備が十分に整っていないことは大きな懸念でした。安定的にEVを運行するためには、やはり自社事業所にEV充電器を設置する必要があると考えました。

( 木下様 )

EV充電器の設置検討においては「高圧電力契約の必要性有無」が課題になりました。

EV充電器の設置を検討した王子事業所は低圧電力契約のため、ピーク時の電力使用量を50kW未満に抑える必要があります。6kWの普通充電器であれば、8台の設置が限界の容量です。将来的にEVを100台導入し、それに合わせて普通充電器も100台設置した場合、一斉に充電を行なうと最大600kWの電力が必要になります。600kWの電力をまかなえるよう高圧電力契約に切り替えた場合のコストはどうなのか、EVの運行シフトや充電スケジュールを調整すれば低圧電力契約のままでもうまく運用できないか、急速充電器の設置が必要なのかなど、様々な検討を行なわなければなりませんでした。

そこで、今後どのような設備投資をしていくべきかを検討するための第一歩として、まずはリースにて6kWの普通充電器4台を導入することにしました。

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株式会社日の丸リムジン 不動産関連事業部 部長 木下貴洋様

芙蓉オートリースからの提案に対する印象や、採択した決め手を教えてください。

( 木下様 )

オートリース会社各社でEVやEV充電器に関する取り組みが行なわれていると思いますが、芙蓉オートリースは特に積極的に取り組んでいるリース会社という印象です。芙蓉オートリースほど脱炭素を始めとする環境対策に力を入れているオートリース会社は他にないと思います。

今回のEV充電器導入検討においては、単にEV充電器のリース契約の話だけでなく、補助金の活用や補助金申請のサポート、エネルギーマネジメントも含めた提案をしていただけました。そうしたワンストップの提案をしていただけたのは芙蓉オートリースだけだったため、そこが一番の決め手となりました。

EV充電器導入によるEVハイヤーの効率的な運行が企業価値向上にも貢献

実際にEV充電器が導入されるまでの流れについて教えてください。また、芙蓉オートリースからはどのようなサポートがありましたか?

( 木下様 )

EV充電器導入の取り組みがスタートしたのは今から約2年半前です。王子事業所へEVタクシー車両を導入する方針が決定したことを受け、2022年3月、芙蓉オートリースから提案を受けた補助金込みリースを採用することに決めました。

その後、補助金申請に向けて芙蓉オートリースや工事業者と準備を進め、同年7月に補助金交付申請を行ない、 8月中旬に補助金交付決定通知を受けることができました。翌9月にEV充電器の設置が完了し、運用を開始しています。

導入したEV充電器は普通充電器とはいえ、工事費を含めた総費用は高額となるため、補助金の活用は必須と考えていました。EV充電器の補助金申請手続きには電気工事の配線図などの専門的な資料の作成・提出が必要です。また、充電器の設置完了後にも実績報告の手続きが必要で、EV自体の補助金申請と比べてはるかに複雑です。それら補助金申請に関するすべての部分を芙蓉オートリースが窓口となり、しっかりと対応いただけたので非常に助かりました。

EV充電器の設置工事に関しても、工事業者と連携しながらきめ細かくサポートをしてもらえたので、安心してお任せすることができました。

EV充電器 画像

設置したEV充電器は、現在どのように運用されていらっしゃいますか?

( 望月様 )

王子事業所では2024年7月にEV充電器4台の追加設置が完了し、現在は計8台で運用しています。同事業所ではEVをハイヤー用車両として8台導入しているので、EV1台に対しEV充電器1台という体制が整えられたことになります。

これまではEVに対してEV充電器が足りずに外部インフラに頼っていたため、思うようなタイミングで充電できず、EVをフル稼働できないことが課題でしたが、現在は1日の運行終了後、事業所に戻って夜間に充電を行なうという効率的な運用サイクルを回すことができるようになりました。

EV充電器の導入により、どのような効果が得られましたか?また、リースを活用することのメリットについてお聞かせください。

( 望月様 )

高速道路やゴルフ場などへのEV充電器の設置も進んできてはいますが、自社に設置したEV充電器で確実に充電できることの効果は非常に大きいと感じています。自社でしっかりと充電ができていれば、ハイヤーが1日で走行する距離はほぼ十分にまかなえます。ドライバーの「運行中に充電が切れたらどうしよう」という心理的負担が軽減されたことが、最終的にはお客様の安心感につながり、信頼性向上にも寄与していると考えています。

EVやEV充電器が充実することは、企業として掲げているEV導入台数などの目標達成に近づくだけでなく、取引先企業や地域へのアピールにもなっています。ヨーロッパのVIPなど環境意識の高い顧客層からのEVハイヤーサービスに対するニーズにいち早く取り組んできたことが、企業評価の向上に着実につながっていると感じています。また、EVの効率的な運用が可能になったことにより稼働率が上がり、サービス提供のスピードや柔軟性も向上しました。同時にCO₂排出量の削減、燃料コストの削減にも確実に寄与しています。

当社の課題解決につながる有用な情報提供や提案を受けられることは、リース会社との取引によるメリットの1つだと思います。

( 木下様 )

高額な設備であっても初期費用を抑えて導入できる点は、リースを採用した理由の1つです。また、今回の事例もそうですが、EV本体はもちろんのこと、EV充電器のリース契約や各種補助金申請、設置工事に至るまで、リース会社を窓口としてワンストップで対応いただける点も、リース活用による大きなメリットだと思います。

こちらからの質問や問い合わせに対しても、リース会社の専門的な知識に基づいた適切な回答やサポートをレスポンスよくいただけて非常に助かりました。

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EV導入目標の達成に向けて、芙蓉オートリースの更なるバックアップに期待

最後に、今後の展望について教えてください。

( 木下様 )

当社のEV導入目標の達成に向けて、電力会社やシステム会社などとも協力しながら、電力契約の見直しや必要な設備投資について検討していく必要があると考えています。そのためにも、王子事業所におけるEVおよびEV充電器の導入効果を分析し、しっかりと見極めていきたいです。

( 望月様 )

タクシーのEV化も今後の課題の1つです。タクシーの場合、事業所に帰着後3~4時間程度で次の運行に出てしまうケースも多いため、短時間での充電が必要となります。これまでに蓄積されたタクシーの運行データから効率的な充電方法を検証することはもちろん、急速充電器などインフラ設備の追加導入についても検討していく必要があると考えています。

( 木下様 )

扇橋事業所では、太陽光パネルにより発電した自然由来のエネルギーを活用するシステムの導入を決定しました。発電した電力を蓄えておく蓄電池やBCP対策としても活用できるV2B(Vehicle to Building、EVのバッテリーから建物へ電力を供給する仕組み)、エネルギーマネジメントシステムも併せて導入する予定です。これらのシステムが稼働すれば、EVへの充電はもちろん、理論上、扇橋事業所で必要となる日中の電力の大半を太陽光発電によってまかなえるようになります。扇橋事業所での導入効果が実証されれば、他の事業所へ展開していくことも検討していきたいです。

「2030年までにEV車100台導入」の達成に向けて、芙蓉オートリースからのさらなるバックアップに期待しています。

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