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「サーキュラーエコノミー」という新しい経済の仕組みをご存じでしょうか?すでに様々な企業がこの考え方に基づいた環境対策の取り組みをスタートしています。このコラムでは、サーキュラーエコノミーの説明と、芙蓉リースグループおよび芙蓉オートリースが行なっているサーキュラーエコノミーの取り組みについてご紹介します。
目次
サーキュラーエコノミーは「資源を循環利用し続けながら、新たな付加価値を生み出し続けようとする経済社会システム」のことです。3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取り組みに加え、資源の新規投入や廃棄物の発生を抑えて既存のストック資源を循環させることにより、資源・製品の価値最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止を目指す取り組みのことを指します。
様々な環境問題に深刻な影響を与えてきた大量生産・大量消費・大量廃棄という一方通行型の「線型経済」から、持続可能な形で資源を利用していく「循環経済」への移行を目指すことが世界の潮流となっています。
自動車業界でも、サーキュラーエコノミーの考え方に基づく取り組みが世界的に進められています。たとえばヨーロッパでは2023年、欧州委員会が「自動車設計・廃車管理における持続可能性要件に関する規則案」により、次の5項目に重点を置くことを発表しました。
日本の自動車業界でもサーキュラーエコノミーの導入が進められています。たとえば、トヨタ自動車では2023年に電動車用のバッテリーのサーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みを加速させることを発表しています。日産自動車でもサステナブルマテリアル(環境に配慮して作られた素材)の採用拡大や新たなモビリティサービスの提供などによりサーキュラーエコノミーに取り組んでいます。
先に挙げたように、サーキュラーエコノミーの考え方に基づく新たな取り組みや新しいビジネスモデルが広がっています。企業の事業活動をサーキュラーエコノミーへ移行することは、自社のビジネスにおける持続可能性を高めることにも繋がるため、新たな競争力となる可能性を秘めています。
芙蓉リースグループは、2020年11月、芙蓉総合リースが世界的なサーキュラーエコノミー推進団体である英国エレン・マッカーサー財団のメンバーに日本の金融機関として初めて加盟するなど、かねてよりサーキュラーエコノミーに積極的に取り組んできました。
芙蓉リースグループでは、このサーキュラーエコノミーの考えを取り入れたリース契約を「芙蓉サーキュラーエコノミーリース®(略称:芙蓉CEリース®)」と呼び、循環型社会実現に向けて推進しています。
リースの場合、リース物件の所有者はリース会社となり、リース契約期間満了となったリース物件はリース会社に返却される仕組みになっています。その後、リユース・リサイクルができないものは廃棄処分しています。
「芙蓉CEリース®」は、パソコンや自動車、フォークリフトなど、リース満了後も製品価値を維持した状態で返却される可能性が高い性質を持つリース物件を対象としたプログラムです。返却された対象リース物件の廃棄を極小化し、リユース・リサイクルを徹底することによって製品寿命の長期化と資源再生の向上に取り組んでいます。
また、「芙蓉CEリース®」は本取り組みに賛同いただいたお客様を対象としたプログラムです。対象となるリース契約額に対する一定割合の金額について、芙蓉リースグループからサーキュラーエコノミーを推進する環境団体へ寄付を行ない、その活動を支援することで地域貢献を目指すものです。「芙蓉CEリース®」の拡大を通じて、お客様が簡易にサーキュラーエコノミーに参加いただける機会を提供しています。
芙蓉リースグループは、グループのリユース・リセール機能の集約・強化を目的として、2024年5月に「Fuyoリユースセンター」を開設し、循環型社会の実現に向け、サーキュラーエコノミー事業の領域を拡大しました。
Fuyoリユースセンターは、芙蓉リースグループ各社に返却されるリース満了物件やお客様から買取した物件の集約拠点となることで、グループのリユース・リセール機能の強化を目指しています。また、集荷した物件の整備や点検などを行なう整備ヤードとしての機能も備えることで、サーキュラーエコノミーを実現する「製品寿命の延長」や「製品価値の向上」を推進しています。これらの機能により「芙蓉CEリース®」の取り組み推進にも貢献する施設です。
現在の集荷対象物件は自動車やフォークリフト、医療機器が中心ですが、芙蓉リースグループ各社のノウハウ集結による取り扱い品目の拡大とサービス向上に努め、「循環型社会実現への貢献」と「収益機会の拡大」の同時実現を目指しています。
芙蓉オートリースでは、リース満了車両を活用したサーキュラーエコノミーの取り組みを推進しています。お客様から返却いただいたリース満了車両のなかから一定基準以上の高品質な車両を厳選し、必要なメンテナンスを行なったうえで中古車リースとして提供しています。この中古車リースを「サーキュラーエコノミーリース(略称:CEリース)」としています。
既存車両を有効活用することにより、新車製造時および車両廃棄時に必要となるエネルギーや廃棄物などの環境負担の軽減が可能です。
CEリースはリース満了車両を活用しますので、新車リースと比較し安価でご利用いただけます。
Fuyoリユースセンターで保管中の車両であれば、CEリース成約後、必要な整備や車両登録が済み次第、短期間での納車も可能です。
CEリース向けの車両は、リース満了車両のなかから高品質なものを厳選しています。納車前の整備およびリース期間中のメンテナンスがついたリース契約のため、中古車でも安心してお使いいただけます。
お客様はCEリースをお使いいただくだけでサーキュラーエコノミーの取り組みにご参加いただけます。
なお、「芙蓉CEリース®」の取り組みにご賛同いただける場合は、同プログラムに則り、対象のリース契約に対する一定割合の金額についてサーキュラーエコノミーを推進する環境団体への寄付を行ないます。お客様のサーキュラーエコノミーに関するお取り組みをさらに推進いただけます。
芙蓉オートリースのCEリースは通常の車両調達手段としてのご利用の他、こんな使い方にもおすすめです。
CEリース候補車両はお客様のご要望に合わせて選定しています。
ご希望の車がございましたら、ぜひお問い合わせください。
社有車の環境対策では、EVなど環境負荷の少ない新車への入替を推進すること以外にも、中古車の有効活用により廃棄処分される車両を少なくする、というサーキュラーエコノミーの観点での取り組みも有効な方法の1つです。
対象車両をお使いいただくだけでお客様のサーキュラーエコノミーの推進にお役立ていただける芙蓉オートリースのCEリースをぜひご検討ください!